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亀谷治代の作品

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能面のはなし


能面の種類は約250種類と言われています。鬼神・老人・男・女・霊の5種類に大別されます。小面は若い女性を象る。その他多くの能面があります。
女面、少年面、青年面は一部を除いて何れも白塗りの厚化粧、引眉で、お歯黒を付けており、これらは何れも、能が成立した時代の習慣を残したものです。

能面は木(桧が多い)を彫り、彩色して製作しますが、この工程を「面を打つ」と言います。また、顔に付けることを「面を掛ける」と言い,この場合「面(おもて)」と読み、「能」がつくと「能面(のうめん)」と読みます。

室町時代より安土桃山時代に打たれた面を本面と呼びその後は、その基本形を模倣再現しています。

能面の種類

女性の面
・若い女性
  可憐な娘
   小面(こおもて)
   小姫(こひめ)
  小面より若干年上
   万眉(まんび)
   孫次郎(まごじろう)
   若女(わかおんな)
  清澄な神女
   増(ぞう)
   増女(ぞうおんな)
   節木増(ふしきぞう)
   増髪(十寸神とも)(ますかみ)
  中年女性
   理知的・都会風
    深井(ふかい)
   情感的・田舎風
    曲見(しゃくみ)
・老女
  (うば)
  痩女(やせおんな)
  老女(ろうじょ)
  霊女(りょうのおんな)
  桧垣女(ひがきおんな)
・鬼女
  泥眼(でいがん)
  鉄輪女(かなわおんな)
  橋姫(はしひめ)
  般若(はんにゃ)
  蛇(じゃ)
  真蛇(しんじゃ)

若い男の面
・少年
  童子(どうじ)
  慈童(じどう)
・青年
  若男(わかおとこ)
  今若(いまわか)
  十六(じゅうろく)
・盲目の少年
  弱法師(よろぼし)
  蝉丸(せみまる)
・半僧半俗
  喝食(かっしき)

武人
  平太(へいだ)
  中将(ちゅうじょう) 公達。

老人
  小尉(こじょう)
  邯鄲男(かんたんおとこ)
  皺尉(しわじょう)
  石王尉(いしおうじょう)
  舞尉(まいじょう)
  悪尉(あくじょう)


  白式尉(はくしきじょう)
  黒式尉(こくしきじょう)
  父の尉(ちちのじょう)

その他の男
  怪士(あやかし)
  黒髭(くろひげ)
  大飛出(おおとびで)
  小飛出(ことびで)
  大べし見(おおべしみ)
  小べし見(こべしみ)
  獅子口(ししぐち)
  顰(しかみ)
  痩男(やせおとこ)
  蛙(かわず)

狂言面
狂言は、日本の伝統芸能のひとつです。猿楽の滑稽・卑俗な部分を劇化した芸能で室町時代に成立しました。猿楽能と併せ行われるが、舞踊的・象徴的な能と異なり、物まねの要素や写実的な科白(せりふ)劇の性格をもつます。
狂言で用いる仮面は、神・鬼・動物などの扮装に用い、大黒・恵比寿(えびす)・武悪(ぶあく)・祖父(おおじ)・乙(おと)・賢徳・うそふき・狐(きつね)などが数多くあります。
乙御前
尼乙
姫河童
姫猿

創作面
後世の能面士や彫刻作家がオリジナルの創作面を制作したもの。
能面制作技術を生かし能には使われない面もある。
童(にっ)