般若は小面と共に能面の代表的存在で造形的にもたいへん優れている。女の執念の鬼形化したものといわれているが女の恨みと怒り、そして哀しみの表情を見事に凝縮した造形である。
彩色によって白、赤、黒等に分けられて威嚇的な二本の角が特徴である。